イボ(疣贅)

原因によって以下のように分類されます。

原因

① 尋常性疣贅
ヒト乳頭腫ウイルス(HPV-2などが主体)感染によるもの

② 老人性疣贅(脂漏性角化症)
老化により生じるイボ状を呈する良性腫瘍(いわゆる老人性イボ)で老人性色素斑と混在する。

③ 青年性扁平疣贅(扁平疣贅)
ヒト乳頭腫ウイルス(HPV-3,10が主体)感染によるもの

症状

① 尋常性疣贅
顔、手足や指趾に好発します。小丘疹として始まり、増大すると表面がイボ状になります。単発より多発することが多く、爪周囲では大きな局面にもなります。治療しないでおくと、増殖、増大します。

② 老人性疣贅(脂漏性角化症)
若い方では、20歳代から出現し、高齢者ではほぼ全員にみられます。顔面や頭部、体幹などに平らな盛り上がりとして出現し、大きさ2㎜~2㎝程度まで、色調は正常色・褐色〜黒褐色まで実に様々。表面は平滑〜イボ状。

② 青年性扁平疣贅(扁平疣贅)
青少年の女子の顔面(額、頬)や手背に後発します。わずかに隆起した、直径数㎜大の扁平な小丘疹が多発し、ときに線状に並んだようになります。色調は正常皮膚色から淡紅色で、自覚症状はほとんどありませんが、時に軽い痒みがあります。

当院の治療

液体窒素による凍結療法(保険治療)
医療用レーザー:Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー(保険治療)
内服薬:ハトムギ抽出物であるヨクイニン (保険適応:尋常性疣贅、扁平疣贅)
外用薬:カンタリスチンキ(保険適応)

よくあるご質問

①イボ(尋常性疣贅)の液体窒素治療を受ける間隔や必要な治療期間を教えてください。

→基本的には1〜2週間隔での治療をお勧めしています。また、治療期間は個人差がありますが、平均的には3ヶ月程度で治ることが多いです。

②イボ(尋常性疣贅)の液体窒素治療の注意点を教えてください。

→痛み、水疱形成、出血、痂皮形成、色素沈着などがみられます。しかし、これらは治療過程の一環として生じてくるものなので、基本的には経過を観察していても問題ありません。

③イボの種類を教えてください


尋常性疣贅
ミルメシア
青年扁平疣贅
老人性疣贅(脂漏性角化症)

④イボの治療法を教えてください。

→尋常性疣贅の場合:基本的には液体窒素治療による治療を行います。
また、ヨクイニンというハトムギ由来の漢方内服も併用していただきます。
皮膚が硬くなりやすい足の裏のいぼなどには、スピール膏というサリチル酸を含むシート状の薬を用います。いぼの角質を柔らかくし、剥がれやすくする効果があります。
尚、治療に抵抗性の場合はレーザー(炭酸ガスレーザーや、色素レーザー、YAGレーザー)による治療も考慮されます。
老人性疣贅(脂漏性角化症)の場合:基本的には液体窒素治療とレーザー療法を行います。
             

⑤イボの原因を教えてください。

→ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の一種が皮膚に感染してできます。
ヒトからヒトへの直接的接触やプールや足拭きマット、スリッパを介した間接的感染も認められます。
潜伏期間は1ヶ月~6ヶ月と長いので、原因がはっきり分からないことが多々あります。