多汗症

原因


エクリン腺の過剰分泌によります。

症状


全身および部分的(脇・手のひら・足の裏・頭皮など)な発汗過多(多量の汗をかくこと)を認めます。

多汗症の分類



1)手足の多汗症(掌蹠多汗症)


▪️手足の多汗症とは?
・日本人の約5%(20人に1人)と高い割合で認められます。
・特に原因なく幼少児期ないし思春期ころに発症し、精神的緊張によ
り手のひら、足のうらに日常生活に支障をきたす程の大量の発汗を生
じる状態です。
・重度の方では、したたり落ちる程の多汗が みられ,手,足は絶えず
湿って指先が冷たく,紫色調 を帯びていることがあります。
・湿った手足はあせも(汗疹)ができやすくなり、皮膚がめくれたり、カビや細菌の感染を起こしやすくなることが知られています。

▪️手足の多汗症の治療
<保険適応>
水道水イオントフォレーシス
日本皮膚科学会「原発性局所多汗症診療ガイドライン」で推奨度B(行うよう勧められる)の治療法です。
・内服薬:臭化プロバンテリン(商品名;プロバンサイン)
(抗コリン作用 により発汗を抑える薬剤です。内服中は制汗しますが、内服を止めると、また発汗しますので、内服を続ける必要があります。ただし、この薬のもう一つの作用として唾液の分泌を抑えるので、口渇が見られます。そのため、ひどい口渇がある場合は内服する量を2分の1にするなどの減量が必要となります。)

<自費医療>
ボツリヌストキシン注射
汗を分泌する神経を遮断することで汗の分泌を軽減させます。
注意点:内出血、注入部分に発赤、腫れ、痛み、などがあります。
(両手一回あたり33000円、両足一回当り33000円)

2)脇の多汗症


▪️脇の多汗症とは?
脇では、精神性発汗(精神的に緊張すると生じる汗)と温熱性発汗(体温調節のために生じる生理的な汗)の2つがあります。
症状としては、左右対称性に多くの脇汗がみられ,下着 やシャツに汗によるシミができることが多いです。
また、手足の多汗を伴っていることが多いと言われています。

▪️脇の多汗症治療
<保険適応>
・内服薬:臭化プロバンテリン(商品名;プロバンサイン) 
(抗コリン作用 により発汗を抑える薬剤です。内服中は制汗しますが、内服を止めると、また発汗しますので、内服を続ける必要があります。ただし、この薬のもう一つの作用として唾液の分泌を抑えるので、口渇が見られます。そのため、ひどい口渇がある場合は内服する量を2分の1にするなどの減量が必要となります。)

<自費医療>
ボツリヌストキシン注射
汗を分泌する神経を遮断することで汗の分泌を軽減させます。 脇の多汗に関しては、この治療をおすすめしております。
注意点:内出血、注入部分に発赤、腫れ、痛みなどがあります。
(両脇一回あたり  33000円)

<ボツリヌストキシン注射の利点>
①汗を分泌する神経を遮断することで汗の分泌を軽減!
②臭いの軽減が期待!
③注射1本で約半年間脇汗が止まる!
④手術と違い、注射なのでお傷も目立たない!

<施術を受ける上での注意点>
内出血、注入部分に発赤、腫れ、痛み、硬結など

3)頭部, 顔面多汗症


▪️頭部, 顔面多汗症とは?
男性に多くみられ,長期間持 続します。頭皮、耳 ,おでこなどからの大量の発 汗をきたします。熱い食べ物や飲み物の摂取後やあるいは精神的なストレスに よって生じるとされています。頭皮や顔面から汗がしたたり落ちることがあり、通常は数分間で収まりますが、ひどい時には数時間から一日中続くこともあります。

▪️頭部, 顔面多汗症の治療
<保険適応>
・内服薬:臭化プロバンテリン(商品名;プロバンサイン) 
(抗コリン作用 により発汗を抑える薬剤です。内服中は制汗しますが、内服を止めると、また発汗しますので、内服を続ける必要があります。ただし、この薬のもう一つの作用として唾液の分泌を抑えるので、口渇が見られます。そのため、ひどい口渇がある場合は内服する量を2分の1にするなどの減量が必要となります。)

<自費医療>
ボツリヌストキシン注射
汗を分泌する神経を遮断することで汗の分泌を軽減させます。 
しかし、現在、当院では頭部・顔面に対しては、施術範囲が大きいこともあり積極的にはボツリヌストキシン注射は行なっておりません。

4)全身性多汗症


全身性多汗症には特に原因のない①原発性(特発性)全身性多汗症と他の疾患に合併して起きる②続発性全身性多汗症があります。
①の場合には、抗コリン作用のある臭化プロバンテリン(商品名;プロバンサイン)を内服して頂くことがあります。
②の場合には、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や内分泌代謝異常(ホルモンの問題)や神経疾患や薬剤性の影響などがありますので、まずは内科の病院にてこれらの治療をしていただくことが必要になります。