顔のかゆみ(顔の皮膚炎・湿疹)

顔のかゆみは原因が明らかな場合と、そうでない場合があります。明らかな場合はその原因を除去することが必要になります。

原因

① 接触性皮膚炎:いわゆる「かぶれ」。外界物質による刺激(刺激性接触皮膚炎)、あるいはアレルギー反応によって生じる(アレルギー性接触皮膚炎)があります。(例えば、化粧品、シャンプー・リンス、ヘアカラー剤、ピアスなどのアクセサリー、点眼薬など)
② 脂漏性湿疹:皮脂中の成分が皮膚常在菌によって分解され、その分解産物が皮膚に刺激を加えることが主な原因です。特に皮膚常在酵母菌が悪化因子として注目されており、他
に環境などによる皮脂の成分・分泌の変化や発汗、ビタミン代謝が関与します。
③ 口なめ病:口唇の乾燥に口周りを頻回になめる物理的や唾液による刺激が加わって起こります。
④ 花粉症皮膚炎:花粉が皮膚に付着しておこる皮膚炎です。
⑤ 原因が明らかでない、いわゆる「湿疹」

症状

① 接触性皮膚炎:原因物質が触れた部位に限局して、赤みや小さな水疱、びらん、かさぶたなどが
見られ、強い痒みが見られます。
② 脂漏性湿疹:乳幼児期と思春期以後の成人に好発します。乳児型では、生後2~4週ごろから頭、眉毛や額に黄色の痂疲が固着し、ときにフケ状で皮膚に赤みが見られます。
成人型は慢性かつ再発性であり、フケ症と自覚されることが多く、脂漏部位のかさぶたを伴った赤みが見られます。時には蠣殻状の固いかさぶたが頭全体にみられることもあります。
③ 口なめ病:特に子供の口周りに赤く輪を描いたような湿疹、口唇の亀裂や角質の剥離がみられます。

当院の治療

① 接触性皮膚炎
パッチテストで原因物質を特定し、接触を断つことが第一です。
(このテストを行う際はご自身が使用されているヘアケア用品、ボディケア用品、スキンケア用品、メイク用品など直接顔についてしまうものすべてを御持参ください)
* マロン(低刺激性のヘアカラー)やアクセーヌ(敏感肌用スキンケア用品)がお勧めです
外用薬:ステロイド剤・非ステロイド剤
内服薬:抗ヒスタミン薬
② 脂漏性湿疹
外用薬:ステロイド剤、抗真菌薬
③ 口なめ病
外用薬:ステロイド剤、非ステロイド剤
④ 原因が明らかでない、いわゆる「湿疹」
外用薬:ステロイド剤・非ステロイド剤
内服薬:抗ヒスタミン薬