陥入爪(巻き爪)・爪周囲炎とは?
陥入爪(かんにゅうそう)は巻き爪とも呼ばれ、爪が横方向に彎曲し、爪の両側の縁が指の組織に食い込んだ状態をいいます。
爪周囲炎(そうしゅういえん)は、爪の周囲に菌感染が起こっているので、両者は一緒に生じることが多くみられます。
症状
以下のように進行していきます。
- 炎症期
赤み、腫れ
↓ - 化膿期
皮膚に爪が陥入し、膿が貯留する
↓ - 肉芽期
爪の刺激に反応し、赤い肉毛が盛り上がってくる
原因
- 外傷
- きつく尖った靴の着用
- 長時間の歩行やサッカーなどのスポーツ
- 深爪
など
治療方法
■液体窒素による凍結療法
爪周囲の炎症による過剰な肉芽の盛り上がりに対して行います
■焼却法
炭酸ガス(CO2)レーザーを用います
■内服薬
抗生物質
■外用薬
抗生物質軟膏など
■爪矯正術
テーピング
※巻き爪クリップをご希望される場合はご自身でご購入ください
■外科手術
種々の治療でも効果が乏しい場合は、手術ができる病院へ紹介いたします
日常生活上の注意点
■適切な靴選び
・ヒールが高すぎない
・先が細く爪を圧迫することがない
・サイズが合ってる
・前滑りしないように甲の部分で止まる
・爪先に余裕がある
・靴はかかとの位置を合わせて靴の中で指先が上下に動かせるものを選ぶ
■適切な爪切り
・爪切りは深爪しないように注意し、角を四角に切る(スクエアカット)
・爪は少し長めにする
■その他
・治療中の激しい運動は避ける
・足の清潔を心掛ける