AGA(男性型脱毛症)とは?
AGAはAndrogenetic Alopeciaの略称で、日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれています。AGAは、思春期以降の男性に多く発症し徐々に進行する、男性ホルモンによる影響が強い疾患で、円形脱毛症とは異なります。「毛周期(ヘアサイクル)」が正常に繰り返されなくなり、毛母細胞が「休止期」のまま次の「成長期」に戻らない状態になると薄毛になります。AGAは進行性の脱毛症なので、少しでも早く治療介入することが必要です。根本的な解決には早めの医療機関へのご相談をご検討ください。
AGAの特徴
- 親族に薄毛の人がいる
- 髪の毛が細く、よく抜ける
- 写真に映った自分の頭を見てびっくりした
- 最近、周りの人に頭をよく見られている気がする
- 睡眠時間がバラバラ
- 食生活が乱れていると思う
- 最近、薄毛予防のシャンプーが気になる
上記のお悩みが3つ以上当てはまったらAGAが既に進行している状態かもしれません。AGA・薄毛が進行する前に、早めのクリニックへのご相談をご検討ください。
直接来院又はご予約
日のみ完全予約制になるため、お電話にて予約をお取りください。
- 完全予約制 日:9:00-13:30 15:00-18:00
- 直接来院 月・火・木・金・土
AGAの原因
毛周期(ヘアサイクル)のしくみ
毛周期(ヘアサイクル)は、毛が生えてから抜けるまでの周期のことです。毛が伸びる期間(成長期)、成長が衰え毛が抜けやすい期間(退行期)、成長が止まり毛が抜ける期間(休止期)で構成されています。
健康な毛周期(ヘアサイクル)
乱れた毛周期(ヘアサイクル)
男性ホルモンの1つである「テストステロン」が、前頭部や頭頂部の毛乳頭細胞に作用し、Ⅰ型・Ⅱ型5α-還元酵素(5α-リダクターゼ)の働きで、DHT(ジヒドロテストステロン)に変化します。これが、毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体に作用することで、毛母細胞の増殖を抑制します。 その為、毛の成長が妨げられ、頭部の薄毛が起こると考えられています。薄毛の改善にはこの「毛周期(ヘアサイクル)」を正常な状態に戻すことが必要です。
女性の薄毛の特徴
当院では女性の薄毛に関しましても治療を行うことが可能です。
女性の薄毛の特徴としては以下の点が挙げられます。
- 頭髪が全体的に薄くなる
- 髪の本数も少なくなり、1本1本が細くなりコシがなくなる
- 分け目、フロントが特に気になる
女性の薄毛の原因
女性型脱毛症は、以前は男性型脱毛症と同様に男性ホルモンが関与するものと推測されていました。しかし、その後の検証にて男性ホルモンが関与しているという説は否定されています。そのため、AGA進行抑制薬であるフィナステリド・デュタステリドの適応はありません。また、過度な喫煙と紫外線は増悪因子になっている可能性が指摘されています。
AGAの治療法
当院で採用しているAGA治療薬
AGA治療薬の個人輸入リスクについて
AGA治療薬は、基本的には医師の処方により使用する必要があります。しかし、「安さ」に注目するために、個人輸入という名目でインターネット販売に関心がある方もいると思います。これらの個人輸入薬は、偽物の薬であったり、成分が違っているなどの偽装品や粗悪品を購入している可能性があります。また、基本的には医師の処方が必要になる医療用医薬品ですので、何気なく使用することで、何かしらの予期せぬ健康被害をもたらす危険性があります。そのため、AGA治療薬に限らず、医師の処方が必要な薬に関しては医療機関にて医師の指示の下で使用することを強くお勧めします。
頭皮と髪の健康には、毛髪のケアなどの生活習慣が大切です。 そのため、日々の生活の中でのAGAの予防方法をご紹介します。
女性専用発毛治療
女性の薄毛に対する発毛治療で効果的と考えられているミノキシジル内服薬をお勧めいたします。しかし、心臓や腎臓などに問題があり、ミノキシジル内服が難しい場合にはミノキシジル外用薬をお勧めいたします。このように、国内外の薬剤を含め患者様の状態にあった最適な薬剤を選択させていただきます。
AGA予防方法
正しい髪の洗い方
- 軽く髪のうえについたホコリなどを落とし、髪の絡まりをとりましょう。
- シャワーの温度は熱くしすぎずに、地肌までしっかりすすぎ洗いしましょう。
- 適量のシャンプーをとり、手の平でよく泡立て、優しくマッサージしていきます。
- 頭皮や髪にシャンプーが残らないように、時間をかけてしっかり洗い流しましょう。リンスも同様に行いましょう。
- タオルで優しく髪を挟み、しっかりと水気をとりましょう。
- 頭皮に近づけ過ぎないようにしてドライヤーで乾かしましょう。
髪に良い栄養バランスのとれた食事
栄養バランスがしっかりと取れた食事を心がけましょう。 毛髪の大部分は「ケラチン」というタンパク質から合成されています。そのため、タンパク質と、その合成を助けるミネラルをしっかりとりましょう。
タンパク質を多く含む物質
鮭、カツオ、鶏ささみ、鶏ムネ肉、卵、豆腐、納豆、豚肉
ミネラルを多く含む物
牡蠣、わかめ、ごま、イワシ、昆布、ほうれん草
その他の生活指導
禁煙
喫煙により血行が低下するので、毛髪に十分な栄養が届かなくなります。そのため、可能な限り、禁煙を行いましょう。
ストレス解消
過剰なストレスは、体調を整えている自律神経を乱す可能性があるため頭髪にも悪影響となります。 そのため、スポーツや趣味などでストレス発散をしましょう。
睡眠時間の確保
睡眠不足は、毛髪の成長を妨げることが知られています。そのため、しっかりと睡眠時間を確保しましょう。