手のあれ・手の湿疹

手のあれ・手の湿疹とは?

手のあれ、湿疹

進行性指掌角皮症(別名:主婦手湿疹)といわれるもので特に主婦、美容師、飲食店員などによくみられる病気です。

症状

主に利き手の親指、人差し指、中指の指先から発症し、皮膚が乾燥して剥がれ落ちる(落屑)、固くなる(角化)、ひびが割れる、指紋がなくなるなどの症状が見られます。
そしてひどくなると両手掌(両手の平)にまで広がってしまいます。一方、ゴム手袋によるかぶれは、手の甲や手首に痒みが見られることが多いです。

原因

  • 砂いじり(主に幼児)
  • シャンプー、リンス、ヘアカラー・ヘアマニキュア(美容師など)に対するアレルギー反応
  • 洗剤(飲食店員、主婦など)使用における脱脂
  • ゴム手袋(飲食店員、医療従事者など)に対するアレルギー反応
  • 段ボール、紙幣(倉庫業務従業員、銀行員など)扱いによる直接的な擦れ
  • 野菜(じゃがいもの汁など)花(サクラ草など)のアレルギー反応

治療方法

外用薬
保湿剤、ステロイド剤など

内服薬
抗ヒスタミン剤など

日常生活上の注意点

  • 刺激を避ける。
  • アレルギー物質を取り除く
  • ゴム手袋をパウダーフリーにする。それでも改善がない場合は、プラスチックやビニール・ポリエステルの手袋に変える。
  • ゴム手袋をしなければならない際は、これらのプラスチックやビニール・ポリエステルの手袋をゴム手袋の内側に使用しましょう。(木綿の手袋を内側にして、その上からゴム手袋をしてもゴムの成分が木綿を通過してしまうので意味がありません)
  • シャンプー、リンス、ヘアカラー・ヘアマニキュアなどはパッチテストで予め調べて、かぶれないものを使用する。
  • 手の使い過ぎ、洗いすぎに気を付ける。
  • 炊事、洗濯などの仕事を減らす工夫をして、できるだけ手に負担をかけないようにしましょう。何度も手を洗うと症状が悪化してしまいますので、手を洗った後は保湿剤を塗りましょう。

この記事を書いた人

宗大先生

つくば・土浦鶴町皮膚科クリニック副院長
流山鶴町皮膚科・小児科クリニック 皮膚科担当医師
鶴町 宗大 医師
◆皮膚科専門医 ◆レーザー専門医 ◆医学博士