肥満とは?
肥満とは体脂肪が過剰に蓄積された状態です。
一般的にはBMI25以上〔Body mass index(BMI)=体重(Kg)/(身長m)2 〕を肥満としています。
症状
肥満によって引き起こされる合併症が大きな問題となります。肥満は動脈硬化の発症因子の1つです。動脈硬化を起こした血管は弾力性を失うばかりでなく、血管内にコレステロールが溜まり、血管が細く閉塞した状態となります。このような変化が脳や心臓の血管に生じると、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞を引き起こすことになるのです。
さらに、肥満の人は糖尿病や高血圧、脂質異常症になりやすく、これらも動脈硬化を誘発するため、肥満によって生じる様々な合併症が、さらに動脈硬化を悪化させるという悪循環が生じます。
また、脂質や尿酸が大量に体内で生成されることで、脂肪肝や胆石症、痛風などを発症しやすくなります。その他、肥満により気道が圧迫されるため睡眠時無呼吸症候群を発症したりします。
原因
過剰なカロリー摂取や運動不足が主な原因となります。また、肥満のなりやすさは遺伝が関与しているとも考えられています。
治療方法
肥満に対しては、まずは本人次第です。食事療法を主体に薬に頼らない方法で根本から治療することが第一です。
■食事指導
これをきちんと実行することで減量が見込まれます。
■漢方薬
・防風通聖散
内臓脂肪型肥満に有効
・防己黄耆湯
下肢がむくむ方に有効
・大柴胡湯
内臓脂肪型肥満に有効(防風通聖散で効果がない場合に試みます)
治療を受ける上での注意点
症状や状況に合わせて治療法をご提案いたしますのでまずはご相談ください。