虫刺症(虫刺され)

虫刺症(虫刺され)とは?

虫刺され

虫刺症(ちゅうししょう)は蚊、ブヨ、アブ、ハチなどの昆虫に刺されたり、吸血されたりすること(刺咬)によって生じる皮膚炎の総称です。
多くの虫刺症は、アレルギー性の軽い反応を局所に起こすものであり、腫れや痛みを生じます。子供は大人よりアレルギー反応が強くおきやすいので、腫れも強くなる傾向にあると言われています。

症状

即時型反応

虫に刺された直後から痒みを伴う皮膚の盛り上がり(膨疹)や皮膚の赤み(紅斑)がみられます。

遅延型反応

1~2日後に皮膚の赤み(紅斑)や水ぶくれ(水疱)が出てくる遅延型反応がみられることもあります。
※特にブヨの場合は、治療せずにそのまま放っておくと病変が硬くなり(結節)痒みも激しく残ってしまう場合があります。
※ハチの場合、アナフィラキシーショック(蕁麻疹・呼吸困難・急な血圧低下など重篤な状態)を生じる可能性があるので更に注意が必要です。

原因

虫刺症は、さまざま昆虫がヒトを刺したり、皮膚から吸血されたりすることで起こります。吸血の際に注入される昆虫由来の蛋白質(たんぱくしつ)に対するアレルギー反応や虫の毒液に含まれるヒスタミン類によって症状が引き起こされます。
そのため、注入された毒液量、アレルギー反応の程度によって症状の個人差が出ます。

治療方法

■外用薬
ステロイド外用剤

■内服薬
抗アレルギー剤、症状がひどい場合にはステロイド内服も併用します。

生活上の注意点

  • 草むら、キャンプ地で外遊びをする時は、長袖や長ズボンを着用して肌の露出を減らし、虫刺され予防をしましょう。
  • 露出する部分には虫よけ剤を用いたり、携帯用の虫よけ器を身につけることも効果的です。

この記事を書いた人

宗大先生

つくば・土浦鶴町皮膚科クリニック副院長
流山鶴町皮膚科・小児科クリニック 皮膚科担当医師
鶴町 宗大 医師
◆皮膚科専門医 ◆レーザー専門医 ◆医学博士