オムツかぶれ

オムツかぶれとは?

おむつかぶれ

オムツを着用している皮膚に起こる「接触性皮膚炎」の1つです。
オムツを着用することで、オムツ内は高温・多湿な状態となります。皮膚がしんなりした状態(浸軟)となって皮膚のバリア機能が低下し、オムツかぶれが生じやすい状況になっています。
また、オムツかぶれに似た症状としてカンジタ真菌による感染症があります。

症状

オムツと直接触れている肌の部分が炎症を起こして赤み(紅斑)が生じます。
また、赤いプツプツ(丘疹)、小さな水ぶくれ、小さな膿だまりが出現し、悪化すると皮膚の表面が剥けて、ただれることもあります。
また、痒みや痛みを伴い、ただれた部分から出血する場合もあります。

原因

  • おしりに付着している尿や便の成分によるかぶれ
  • おしりを拭く時の摩擦によるかぶれ
  • おしりが十分に乾いていないうちにオムツを履かせていることによるかぶれ
  • 紙オムツの素材、形状(特にギャザー部分のしめつけや成分によるかぶれ)、布オムツと赤ちゃんの肌との相性が悪いことによって生じるかぶれ

治療方法

■外用薬
非ステロイド外用剤、亜鉛華軟膏、ワセリンなど。
炎症が強い場合は、弱めのステロイド外用薬。
真菌感染が疑われる場合は、抗真菌外用剤を処方します。

生活上の注意点

  • オムツの汚れをこまめにチェックし、できるだけこまめに取り替えましょう。
  • オムツ交換時はゴシゴシこすらないようにそっと拭いたり、お湯で洗い流したりしましょう。また、お湯で温めたガーゼやコットンでおしりを拭くのも効果的です。
  • お風呂上りやオムツ交換後は、オムツを外しておしりを乾かしてから交換しましょう。
  • 今使っている紙オムツとは別のメーカーのオムツを試してみましょう。
  • 布オムツは排尿後の通気性がよくないので、おしりが蒸れてしまわないようにこまめにチェックしましょう。

治療を受ける上での注意点

症状や状況に合わせて治療法をご提案いたしますのでまずはご相談ください。

この記事を書いた人

宗大先生

つくば・土浦鶴町皮膚科クリニック副院長
流山鶴町皮膚科・小児科クリニック 皮膚科担当医師
鶴町 宗大 医師
◆皮膚科専門医 ◆レーザー専門医 ◆医学博士