乳児湿疹(乳児脂漏性湿疹)とは?
乳児期にできる湿疹の総称です。
この中には毛髪の生え際や眉毛、鼻周囲などの皮脂分泌が盛んな場所に赤み(紅斑)、黄色調の脂っぽいフケ(脂性鱗屑)のようなものが付着する脂漏性湿疹、赤ちゃん特有のニキビである新生児ざ瘡や、汗疹(あせも)、そしてアトピー性皮膚炎なども含まれます。
※新生児ざ瘡(ニキビ)、汗疹(あせも)、アトピー性皮膚炎については各疾患のページをご覧ください。
症状
生後まもなくから、毛髪の生え際や眉毛・顔面・胸部などに赤み(紅斑)や黄色調の脂っぽいフケ(脂性鱗屑)が形成され、時に痒みを認めます。
原因
生まれてから2ヶ月くらいまでの赤ちゃんの肌は、ホルモンバランスなどの影響で皮脂分泌が多く、特に頭や額での分泌が盛んです。その皮脂が皮膚常在細菌によって分解される時に生じる遊離脂肪酸が皮膚に刺激を与えることで炎症となります。
また、皮膚常在真菌であるマラセチアに対する過敏反応も重なることで炎症が強くなると考えられています。
治療方法
■清潔の維持
石けんやシャンプーなどで脂漏部位を清潔に保ちましょう
■外用剤
症状に応じて、抗真菌剤外用薬(ケトコナゾールなど)、非ステロイド外用剤 、弱めのステロイド外用剤を処方いたします。
生活上の注意点
- 石けんをよく泡立て、指の腹で優しく肌を洗ったら十分に洗い流し、こすらず、抑えるようにして水気をタオルでふき取るようにしましょう。
治療を受ける上での注意点
特記事項なし
治療を受けることが難しい方
特記事項なし