水イボとは?

水イボは伝染性軟属腫ウイルスによって人から人へうつる、7歳以下の子どもに多い皮膚の感染症です。1個できれば、その近くに数個増え、または引っ掻いた指で触わると遠くの皮膚にも感染し、次々と増えてきます。
しかし、自然治癒するので必ずしも治療する必要はありません。
症状
好発部位は小児の体幹や手足、外陰部や下腹部、大腿内側などがあります。大きさ1~3mmのドーム状で表面は平滑で中央部にへこみがあります。周囲に湿疹を伴うことがあり、軽度の痒みを伴います。
原因
伝染性軟属腫ウイルスによる感染症
治療方法
■ピンセット(トラコーマ鑷子)での圧縮除去
ピンセットで水いぼを1個づつ摘まんで中身を押し出すため、痛みがあります。処置中、泣き叫んで暴れることが予想されるような小さなお子さんの場合はあまりお勧めできません。
■硝酸銀希釈液の塗布
硝酸銀希釈液をカット判のガーゼに浸み込ませ、水いぼ1個づつに貼り付けていきます。
帰宅後もヒリヒリする場合は、よく洗い流してから処方された外用薬(ステロイド剤)を塗って下さい。入浴時はテープをはがして構いません。また、硝酸銀の影響で皮膚が多少黒ずむことがありますが、徐々に薄くなりますので心配はいりません。
6ヵ月位で大部分が自然治癒するとされるので放置して経過観察しても構いません。しかし、完全に治癒するまでには3年くらいかかる事もあります。
よくあるご質問
水イボは伝染性軟属腫ウイルスによって人から人へうつる、7歳以下の子どもに多い皮膚の感染症です。1個できれば、その近くに数個増え、または引っ掻いた指で触わると遠くの皮膚にも感染し、次々と増えてきます。
数が少ないうちに摘み取る(摘除法)のが最も確実で早く治す方法です。摘み取る際には、多少の痛みや軽度の出血が伴います。そのため、取る痛みを軽減するために、局所麻酔入りテープを約1時間ほど前に貼っておいてから取る場合があります。当院では、数が多く、痛みが強いことが予想される場合には、硝酸銀による治療もあります。
摘んでとる摘除法に比べて痛みが少ない治療法です。具体的には、水イボの頂点に硝酸銀液を塗り、乾燥させます。その処置後より、皮膚が黒色になりカサブタ化(痂皮化)が進み、約2週間で剥がれ落ちます。
健康な子どもでは、6ヵ月~3年で自然治癒するとされていますが、個人差が大きくその患児がいつ治るかを予測することは困難です。
プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。ただし、タオル、浮輪、ビート板などを介してうつることがありますから、これらを共用することはできるだけ避けて下さい。プールの後はシャワーで肌をきれいに洗いましょう。
人から人へ移る可能性はありますが、水イボにかかっているからといって必ずしも学校を休む必要はありません。