手足の多汗症にお悩みの方への治療法

水道水イオントフォレーシス


水道水イオントフォレーシスは、微弱な電流を流すことで電気分解を起こし、汗腺細胞の細胞膜から汗の生成を止めるという原理の療法です。治療の回数を重ねることで改善が見られる治療法のため、通院が必要となりますが、保険適用のため安心して受けていただくことが可能です。

<実際の治療の流れ>

多汗を認める手のひらや足の裏を水道水の入った容器の中に浸し、6~20mA(平均的には10m A)の直流電流を流す方法です。
治療効果は陽極側で強いため、例えば、手のひらを治療する場合は左右の手のひらを交互に陽極にします。
電極の上にガーゼを乗せ、手のひらや足のひらを密着させ手足が水に沈んでしまわない程度に水道水を入れます。 
1回あたり約30分間の治療を【導入治療】として週に2回続けます。
導入治療を5,6回行うと目に見えて汗の量が減ってきますので、その後は、導入治療と同じ方法で週1回の【継続療法】を行います。
継続療法を行っている間は治療効果が続きますが、治療を中止すると元の状態に戻りますので、治療効果を維持するためにはその後も週に1回のペースで継続をおすすめ致します。


<こんな方におすすめです>
・勉強や仕事中を行う時に、紙に書いていると紙が湿ってしまい、業務に集中できない方!
・手足の汗が気になる試験を控える学生さん!
・塩化アルミニウム液外用の効果が不十分な場合


<水道水イオントフォレーシスの利点>
①痛みなどの苦痛はほとんどありません。
②保険適応の治療方法です。
③代償性多汗(治療部位とは違う部位に多汗が出現すこと)などの副作用がありません。
④お子様から大人の方まで年齢に関係なく治療できます。

<水道水イオントフォレーシスを受けられない方>
・心臓に障害のある方
・ペースメーカーを装着している方
・妊娠中・授乳中の方
・施術部位に傷のある方 (軽度のお傷ならワセリン塗布して施術を行います。)
・施術部位近くの体内にインプラントや骨固定等の金属がある方
・ネイル・マニキュア・ペディキュアをしている方

<施術を受ける上での注意点>
・施術部位に傷のある方は事前にお伝えください。場合によってはできないことがあります。 
・前日から施術部位やその周囲に薬やクリーム、マニキュア、ペディキュア等、何も塗らないでください。
・診察前に手洗いで濡れた手や、施術後の濡れた手足を拭くためのタオルを持ってきてください。 
・電流の流れ始めに驚いて電極から手や足を離さないでください。施術終了後もスタッフがお伝えするまでは離さないでください。施術中に痛みや熱さを感じる場合もいきなり電極から手や足を離さず口頭でお伝えください。いきなり離すとその瞬間にバチっとなり余計に痛いです。
・施術後、短時間ですが、ピリピリ感や痒みが残ることがあります。
・まれに痒みや水疱、赤みを生じる方がいらっしゃいます。

水道水イオントフォレーシスについてよくある質問


Q1)通電中は痛いですか?
A1)多少ピリピリしますが電流は調節可能ですので、お子様でも受けていただくことができます。通電中に水から手足を出すとビリッと痛みを感じます。動くときには声をおかけください。また、治療前に皮膚表面にワセリンを塗布するとピリピリ感が軽減し、電流量を多くすることができるので治療効果が高まります。

Q2)どれぐらいで効果が出てきますか?
A2)目安としては5回ほどで効果が出始め、8〜10回ほど行うと目に見えて汗の量が減ってきます(約70%の有効率があります)。効果が出た後も、維持するために2~3週間に1回は続けていただくのがおすすめです。

Q3)イオントフォレーシスの後、お風呂など制限はありますか?
A3)入浴・運動など日常生活に制限はありません。

Q 4)イオントフォレーシス療法はなぜ効果があるのですか?
A 4)作用機序として、水道水に直流電流を流すことにより水が電気分解され、陽極側に生じた水素イオンが汗を出す汗腺の分泌部に作用して発汗を抑制させると推測されています。

Q 5)治療費用はどのくらいですか?
A 5)イオントフォレーシス治療は保険適応ですので、施術自体は1回660円(3割負担の方)となっております。その他、初診料や再診料やお薬代金などは別途かかります。

Q 6)施術を受ける際には予約は必要ですか?
A 6)保険診療は予約制ではありませんので、診察時間内にご来院ください。尚、今後施術を受けていただく患者さんが増えた際には予約制を導入することも検討しております。